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先輩たちの道具

 いままではGeographico!と検索しても、「もしかしてGeographicaですか?」と言われ、
 このブログが見つかりにくかったのですが、今日確認したところ、
 Geographicoですぐに検索できるようになっていました。
 こんばんはライネです。


 連続科博日記第6回目をお送りいたします。
 やっとこ地球館地下3Fまで説明したのですが、お気づきかもしれませんが、
 「まずはメートル原器(レプリカ)です」と言っています。
 ということで、今日も地下3Fの話題です。

 次に目に留まったのが、こちらの装置です。

子午儀

 こちらは子午儀というものだそうです。
 子午という名前は、このブログでもなじみのあるものなのですが、
 どのように使って、何をどうする物なのか全く見当もつきません。

 調べてみると、天体が子午線上を通過する時刻を精密に観測することのできる装置だそうです。

 それこそ、天地明察に登場するような古い道具なので、実際の使い方は良く解らないのですが、
 私の予想では、この装置は中央にある煙突のようなものが、奥から手前に回転するのでしょう。
 まずはこの回転を子午線に合わせる(南北方向に動くようにする)ように調節します。
 そうすれば、動きのわかっている星がこの装置に見えるようになると、今が何時かわかります。
 逆に時間が解っていれば、正確な経度を計測することもできるでしょう。


 つまりこれは、このブログでいうところの、
 「時間の決まり方」や「緯度経度を計測する方法」では太陽を使っていたものを、
 他の星でもできるようにした装置なのだと思います。


 そう思うと、凄く親しみのある道具に見えてきますね。
 ちなみにこれだけでは、経度しか計測できませんが、六分儀という装置を使えば、
 北極星の高度(角度)を細かく計測することができるので、緯度を知ることができます。

 こういう話を知ってしまうと、やっぱり天地明察を見たくなりますね。
 まだやっているそうなので、ちょっと見てこようかな。
 実は今、先生がものすごく忙しそうなので、なかなか誘いにくいのですが…


 飛ばしてしまったのですが、2Fで見た江戸時代の精密な日本地図を作る時に、
 使ったと言うこんな道具も展示していました。

江戸地図1

 これも高度(角度)を測る道具でしょうね。
 あとは、ころころ転がして距離を計測する道具もありました。

江戸地図2


 それにしてもこんな簡単な道具であんな地図を作れるのがすごい話だと思います。
 先生が教えてくれた話によると、その後どこかの国が地図を作らせてくださいと、
 日本にやってきたときに、あの地図を見せたら、必要ないと判断して帰っていったそうです。
 今の人工衛星からの写真と比べても誤差程度の違いしかないというのも驚きです。

海洋だから水があるの?

 今日は科博報告日記7日目。
 もう一週間前の出来事なのですが、もう少し続きますよ。
 こんばんはライネです。

 楽しかった、いいえ、今日の内容も楽しかったのですが、とにかく地球館地下2Fは、
 これまでの展示に比べると衝撃の事実の方がたくさんあって、まとめるのが大変そうです。


 地球館は地球史館だと思いました。
 1Fと3Fは今現在の世界がテーマ。2Fは人間の世界の技術がテーマ。
 地下3Fは宇宙、つまり地球ができる前の話がテーマと考えることができます。
 そうすると地下2Fは地球ができてから、人間が誕生するまでがテーマです。
 たぶん話せば長くなると思いますので、小分けにしていきましょう。

 まずは観察記録なんてあるはずもない古い古い地球のことを、どうやって調べたのかという話。
 これは地学の分野ですね。
 詳しく調べたい内容なので、今後のメインテーマになると思います。


 今回は簡単にまとめましょう。
 まず、星には地球などの“形のある”星と、木星などの“形のない”星の二種類があるそうです。
 “形のない”と言いうのは気体が中心の星ということです。

 そして地球の内側には、マントルと呼ばれるドロドロにとけた岩石があるそうです。
 私たちが立っている地面は、このドロドロにとけたマントルの上に浮かんでいる陸地に過ぎません。
 海だって、低い陸地の上に水がたまっているだけです。
 私は、そう考えてきました。


 でも、調べていくうちに判明した衝撃的事実その①。
 大陸と海洋はそもそも、地面を構成する物質がちょっと違う!
 結論だけ言えば、大陸と、海洋から水を抜いた時に見える地面は別物なのだそうです。

 大陸に近い部分の海底は水に浸っているだけの大陸なので、差は無いのですが、
 大陸から遠い海洋の海底は、ほんの少しだけ物が違うのだそうです。
 これ以下の内容はまだ調査段階なので、詳しいところは間違っているかもしれません。
 なので、そのことを心得て聞いて下さい。
 
 
 大陸は厚い分重いけれど密度は低い素材、
 海洋は薄い分軽いけれど密度の高い素材で、できていて、
 それぞれがドロドロにとけたマントルの上に浮かんでいると考えることができるわけです。
 その上に水を入れると、結果的に低い場所にある海洋に水が溜まります。

地殻

 なんという発想の転換。
 水があるから海洋なのではなく、海洋だから水があるということなのだそうです。
 じゃあ、なんで構成している素材がちがうのか、という疑問がわきます。
 

 その答えこそ、科博で知った衝撃的事実その②。
 大昔の地球に大きな他の星がぶつかって、宇宙に持って行かれた?

 先に言わなくてはいけないのは、科博の展示ではここまでは説明していません。
 科博では地球に巨大な隕石がぶつかって、地上の生物が絶滅しかけたことが説明されていました。
 それそのものも衝撃的だったのですが、詳しく調べると、地球そのものが半壊するような大事件、
 その名も、「ジャイアントインパクト」と呼ばれる巨大な隕石との衝突があったそうなのです。

 その隕石、というにはあまりにも巨大で、火星ほどあったかもしれないという星の名前はテイア。
 また、こっちの世界の人はネーミングセンスがいいですね。
 確かにあちらの世界でも、星に神様の名前を付けることはよくありました。
 北極星が主神でしたし。
 テイアというのは、ギリシャ神話でいうところの月の神様であるセレネのお母さんだそうです。


 何故ここに月の神様が登場するかというと、テイアが地球に衝突して、宇宙に持って行かれた
 地球の一部が集まって作られたのが月なのだそうです。
 月の誕生には他にも説があるのですが、個人的にはこの驚く他ない凄まじい説明が魅力です。
 それと、この説を採用する場合、

 ・月の地面が地球の海底を構成する素材に近いということ。
 ・月の中心にあるはずの核となるべき重たい金属の塊が、自然にできた天体だとすると小さいこと。
   ⇒地球の表面やマントルを巻き上げて作られたと説明するとここがすんなり理解できる。

 これらのことをわりと簡単に理解することができるようになります。


 今回は科博報告というより、科博で知ったことをもっと調べたら、こんなことも解りました。
 という内容になってしまいましたが、これに関しては追って調べたいと思います。
 もう少しだけ科博報告が続きますので、少々お待ちください。

だいたい30億ラウンド目

 松屋のカレーが美味しいという話を聞いて行ってきました。
 確かに美味しかったです。
 でもそれを、まるであまり知られていない隠れた名店のような言い方をする先生は、
 ちょっと違う気がします。

 こんばんはライネです。
 さて科博報告日記8日目いってみましょう!


 でもその前に、ざっくりと地球の時代区分について説明します。
 ちょっと頑張って作ってみたので、表をどうぞ。

地質年代2


 昨日の話は月の誕生だったので、約45.5億年前の出来事だそうです。
 この頃の時代を冥王代と呼んでいるらしいのですが、地球が半壊するような出来事が
 起きているので、あまり詳しいことは解っていないそうです。

 また、この手の古い古い時代の区分を地質年代と呼んでいるわけなのですが、
 そういう訳もありまして、これ以上の区分はありません。
 一応、右側に書いてある細かい区分は、月の地質年代が書いてあります。 

 ちなみに、まだ生物がいたかどうかも解っていません。
 もしかしたら、生物と呼べないようなもやもやが誕生していたかもしれませんが、
 現在解っているところでは、そのあとの始生代が共通先祖の発生時期とされています。


 それにしても冥王って名前がかっこよすぎですね。
 生物がいないということを、死者の国の王様に例えるなんて…。
 というより、生物が発生していないのだから、まだ誰も死んでませんよね?
 死者の国の王様がまだ物件を下見していた時期なのかもしれません。

 
 で、生物が生まれた始生代にはまだ大陸もなかったそうです。
 原生代になって大陸がやっと作られますが、そもそもまだ空気(酸素)が無い時代です。
 この頃に、シアノバクテリアというほとんどの生物が足を向けて眠れないような凄い奴が、
 がんばって酸素を作ってくれたそうです。


 原生代までをまとめて先カンブリア時代と呼ぶそうなのですが、
 この一番最後、表ではエディアカラ紀(科博ではベント紀)で、
 目に見える大きさの生物が現れだしました。
 その後の時代をまとめて顕生代と言いますが、これはそういう意味です。

 この子たちは、「スノーボールアース」なんて呼ばれる地球全体が氷に覆われた時期が
 終わってから登場したそうなのですが、エディアカラ紀の最後には大量絶滅してしまいます。

 あまりに古いことで原因は良く解っていませんが、
 一説には、カンブリア紀に入ってからおこった「カンブリア爆発」と呼ばれる、
 急激に色々な生物が登場したことによって、食べられてしまったとも言われています。

 大量絶滅なんて聞くと怖い話ですが、どうやらわりとよくある現象のようで、
 最低でも5回は経験しているらしいです。
 それでも、しぶとく生き残った、生き残る力を持っていたのが今居る生物なわけですから、
 危なっかしいというか、たくましいというか。

 生命と地球の付き合いは、ラストマン・スタンディングな総合格闘技だと思いました。

テーマ : 博物学・自然・生き物
ジャンル : 学問・文化・芸術

いじめられっこの世界

 こんばんはライネです。
 科博報告日記も九日目になってしまいました。
 それだけ見どころのある博物館だったということですね。
 寄り道が多いのも事実ですが…

 博物館では始生代以降のたくさんの生物が展示されています。
 ただ、目に見える生物はエディアカラ紀から登場するので、
 ほとんどはそのあとの生物です。

 
 もちろん植物も生物に含まれるわけなのですが、陸上に植物が現れたのがオルドビス紀だそうです。
 その後の石炭紀になると地球全土にシダ植物が広がり、
 白亜紀になって花と実を持つ、被子植物が増えたそうです。

 植物は動物にとっては大事な食べ物なので、そう考えると生物が陸上に現れたのは植物が
 陸上に現れた後だと思うのですが、ほぼ同時かちょっと早かったのかもしれないという話でした。

 直接の証拠ではないのですが、どうやら陸上植物が登場する前に、
 動物が砂を這い回った後の化石が見つかってるらしいのです。



 生物と地球の関係は確かにラストマン・スタンディングな総合格闘技です。
 そんななかで、生物は思考錯誤を繰り返すという力を身に付けました。
 カンブリア爆発のように、いろいろな生物がたくさん登場して、
 環境に適した奴が生き残るわけです。
 面白いのは環境に適した奴が、必ずしも強い奴ではなかったということです。

 広い海にいると強い奴に食べられちゃうから、もっと平和なところに住もう。
 きっと最初はエサは少なくて、住みづらかったことでしょう。

 もしかしたら、あまりの厳しい環境に絶滅してしまった生物もいるかもしれません。
 それでも、ほんの少しだけ生き残ることができた生物が、
 だんだんと少ないエサでも、過酷な環境でも生活できるようになっていきます。

 やっとこ過酷な環境にも慣れたと思ったら、隕石が落ちて来てリセットされたこともあるでしょう。
 それでもまさに寄せては返す波のごとくじわじわと、エサが多くて平和な場所を求めて、
 陸上生活をはじめたのでしょう。


 ところが、陸上もすぐに弱肉強食な世界になってしまいます。
 中には海に帰る生物、空に逃げる生物がいました。

 海に帰ると言っても、もうすっかり陸上生活に慣れてしまっています。
 もういちどゆっくり泳ぎ方を思い出して、長い時間をかけて海に戻ったのが、
 例のシロナガスクジラたちです。

 空はなかなか魅力的な場所でした。
 鳥類、爬虫類、哺乳類と、いろいろな生物が試行錯誤して空を目指しました。
 

 そんなラストマンスタンディングで、バトルロワイヤルなハードモードの地球生命ですが、
 いつの世にも暫定チャンピオンがいます。
 現在はどうやら人類がこのベルトを付けていますが、いつどんな生物に奪われるのか解りません。
 王座についているとは言っても、参戦したのもわずかに20万ラウンド前です。

 次回は、人類の20万ラウンドにおける王座への挑戦をお送りいたします。

最強の弱者

 どうもこんばんはライネです。
 昨日の予告通りに、今日はヒトの話です。

 まず私達は学名上、ホモ・サピエンスと呼ばれる生物です。
 分類上、現在生きている生物の中で一番近い動物はチンパンジーで、
 私達は同じ「ヒト族」に含まれる生物です。

 ヒト族の次の分類にあるのが「ヒト亜属」なのですが、
 これは直立二足歩行をするヒト族を言います。
 ヒト亜属の中で現在も見ることができるのはヒト(ホモ・サピエンス)だけのようです。

 分類をしているのがヒト自身なので、あまりこういう捉え方はしないと思いますが、
 もし地球外からやってきた生物が、現在地球上にいる生物を図鑑にしてみたら、
 ヒトのほうが、ゆかいなおサルさんグループのちょっと変わった種類と描かれることでしょう。


 科博ではかつて地球にいた様々なヒト亜属のみなさんが展示されていました。
 ここで気になったのですが、ヒト亜属のみなさんが「〇〇猿人」や「〇〇原人」という呼ばれ方をしています。

 調べたところ、ざっくり言えば「猿人」は600万年前~130万年前に生息していた初期のヒトで、
 「ヒト亜属」の中で種としてチンパンジーと明確に分かれた頃のヒトです。

 「原人」というのは、猿人よりも進化した、ホモ・サピエンスにより近いヒトで、
 ここからのヒトを「ヒト族」と呼んでいるようです。

 ただ、この辺のところは良く解っていないところが多く、直系の御先祖様が誰なのかということもそうですが、
 どうやってヒト族がホモ・サピエンスになったのかなども研究段階だそうです。
 良く解っていない中でも、ほとんど確実に言えるだろうということは、
 ホモ・サピエンスはアフリカで生まれただろうということくらいだそうです。

 皆さんもご存じの通り、いかに暫定チャンピオンといっても、ヒトが素手で勝てそうな動物はあまりいません。
 たぶん犬にも勝てない気がします。
 生まれたばかりのホモ・サピエンスも実力だけでは相当弱かったことでしょう。
 ホモ・サピエンスが暫定チャンピオンになった武器とは、やっぱり知恵とチームワークに他なりません。


 個々の能力が高いだけのチームより、共通意識がしっかりしているチームのほうが強いと、
 ジャイアントキリングを始め、現在のサッカーでは言われていますが、まさにそれが武器だったのです。
 おそらく、倫理というのはこの辺発祥なのではないでしょうか。 
 
 アフリカで生まれたヒトはその後、どんどんと世界中に進出しました。
 海や山など地形的な障害、寒さや乾燥など気候的な障害もたくさんありましたが、
 暫定チャンピオンたらしめる知恵を使って、現在もこれらを克服し続けています。 
 

 空も飛べないし、海で呼吸することもできない、硬い皮膚も持ってなければ、牙も持っていないという、
 格闘ゲームなら私たちは熟練者向けの最弱キャラです。
 けれども、ある意味では弱いからこそ身に付けなくてはいけなかった知恵やチームワークが、
 地球というハードモードな世界を生き抜く裏ワザだったのかもしれません。


 こちらの世界ではもう、人は飛行機で空が飛べますし、宇宙にもいけます。
 酸素ボンベを使えば海でも呼吸できますし、潜水艦で深海にも潜れます。
 鎧を着ればその辺の生き物の牙は怖くありませんし、平和な家の中でおなかをだして眠れます。
 牙どころか、地球を壊すくらいの兵器を持っています。
 すでに弱い生き物とは言えません。
 
 強いどころか最強にもほどがあります。
 チートレベルです。

 確かに強い生き物はこれまでもたくさんいましたが、もうほとんど生き残ってはいません。
 原因は多々ありましたが、地球は弱いけれども運のいい努力家が好きなようです。

 水を差すようではありますが、
 私たちの王座はあくまでも暫定ですので、あまり驕らないようにしたほうがいいでしょうね。
プロフィール

ライネ

Author:ライネ
ライネと申します。
先生の家に居候するラザフォード人です。
現在この世界のことを勉強中。
リンクとかもろもろ含めて商業的利用以外ならご自由にどうぞ。面白そうな企画には飛び乗ります。

合言葉は「真面目な事を不真面目に!」
記事の真偽は自己責任でお願いします。

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