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メサとビュートとエヴァンゲリオン

 どうもこんばんはライネです。
 今日は構造平野で見られる地形についてですよ。

 構造平野の特色は何と言っても水平な地層です。
 地層の硬さの違いによっていろいろな地形を見ることができるわけです。

構造平野の地層
 

 たとえば、硬い地層が「ふた」の役割をすることで、
 周りから取り残されたテーブル状の地形となる「メサ」なんかは単純ですね。
 また、小さいものは「ビュート」と呼ばれるそうです。

メサとビュート


 これが見られる場所はアメリカのモニュメントバレーなどがあります。
 ここの場合は、どうやら大昔に周辺を流れていた大きな川によって削られたものの、
 硬い地層が取り残されたことでつくられたようです。

 現在この地域は乾燥地帯になっていまして、メサやビュートは乾燥地帯で見られることが多いと、
 物の本には説明されていたりもするのですが、乾燥地帯でしか見られないという訳ではなく、
 似たような地形は雨の多い日本なんかでも見ることはできるそうです。
 
 Wikipediaによれば香川県の屋島なんかはメサなのだそうです。

 ヤシマ作戦の屋島ですね!
 ヤシマ作戦というのは、エヴァンゲリオンに登場する超長距離狙撃作戦です。

 ざっくり説明しますと、近寄るものを自動的に攻撃する敵に対して、
 範囲外から狙撃しようと言うものなのですが、
 この狙撃の為には日本中の電力をかき集める必要があって、街の電力が吸い上げられていきます。
 この、ひとつの目標のためにみんなが協力をするというのはかっこいいですね。

 数年前、日本で起こった大地震で電力が不足した時に、
 有志で(電力を節約するという意味での)ヤシマ作戦が行われたそうなのですが、
 日本って素敵な国だと思わされるエピソードです。


 ちなみに、地形とは全く関係無い話ですが、ちょうど去年の大河ドラマの平家の時代の頃、
 屋島の近くで、海に逃げる平家の人が船の上に掲げた扇を、ドリフターズにも登場する那須与一さんが、
 見事に打ち抜いたということから転じて、超長距離狙撃作戦の名前になったのだとか。


 つくづく、歴史も知らないと漫画やアニメを楽しめないというか、
 漫画やアニメは歴史の勉強にも使えるというか、ただの娯楽ではありませんね。

 今日は地形というより、アニメや漫画の話がメインになってしまいましたが、
 たまにはこういうのもいいですよね。

ケスタとブドウと、もやしもん

 こんばんはライネです。
 今日は構造平野で見られる地形その②です。

 説明自体はそれほど難しくはないのですが、
 説明するための図をどう描くかというのが難しかったです。


 やっぱり構造平野の基本は地層の削られやすさの違いですね。
 これを差別侵食というそうです。

構造平野の地層2


 メサやビュートは削られにくい地層が「ふた」の役割をすることで、
 そのまんま取り残されたものなのですが、
 構造平野に地殻変動などが起こると、また変わった地形になるわけです。

地殻変動


 たとえば次の図のように斜めになってしまった場合を想定してみましょう。

地殻変動で斜めに


 そうすると、柔らかい地層が早く削られてしまうので、
 硬い地層と合わせて階段のような地形ができてしまいます。
 これを「ケスタ」と呼んでいます。

ケスタ


 これが見られるのはパリ盆地などが有名でして、
 パリ盆地では急な斜面を利用してブドウなどが栽培されているのだとか。

 ブドウはやや乾燥していて日当たりの良い場所で育ちやすいらしく、
 うまい具合にケスタの斜面が太陽によく当たる場合は、水はけも良くなるため、
 条件としては最適だそうです。

 日本の場合ブドウは人の背丈ほどに伸びた木から、横に枝を伸ばすように育てられますが、
 パリ盆地などのヨーロッパの場合は、あまり木そのものを伸ばさないようにするそうです。

 こうすることで、木に回す分の栄養をブドウの実に集中させて美味しいブドウを作るのだそうです。
 特にフランスの場合はブドウはお酒に加工されるので、この辺は物凄くシビアに管理されるのだとか。

 まあ、詳しくは「もやしもん」を読むといいと思います。
 農業についてもそのうち詳しく調べてみたいと思っていますので、
 今のうちに参考書として「もやしもん」と「銀の匙(もしくは百姓貴族)」は読んで置いてください。

扇状地の作られ方

 どうもこんばんはライネです。

 侵食平野の様々な地形についてはひと段落ついたので、
 今日からは堆積平野の地形について見ていきましょう。


 まずは「扇状地」から。
 扇状地とは文字通り「扇(扇子)」の形をした地形です。

扇状地の形

 
 扇子って、かっこいい上に、機能的でとてもいいものですね。
 私がいた世界でも手であおいで風を生む道具はあったのですが、
 扇子の凄いところは折りたたみできる所です。

 去年の夏に着ていた甚平にはセットで扇子が付いていまして、
 ずっと手元に置いていました。

 あと、「魔法先生ネギま」の中に、扇子(鉄扇)を使った格闘術が出てくるのですが、
 これがまたかっこよくて、真似をしていました。
 異世界人の私が言うのも何ですが、扇はいわゆるオリエンティックな美しさが
 凝縮している道具なのではないでしょうか?

 あと変形する機能美にもしびれました。
 まあ、扇子に関してはこの辺にしまして、扇状地です。


 この地形が見られる場所は、主に山から平野に出る場所です。

 そもそも堆積平野で見られる地形に共通する考え方なのですが、
 川の持つ2つの力に着目すると、
 ・「何故そのような場所で見られるのか」
 ・「どうやって作られたのか」
 ・「どんな地形なのか」
 これらの地形に関する疑問が手に取るように解ります。


 川の持つ2つの力というのは、「運ぶ力(運搬力)」と「削る力(侵食力)」です。
 良く考えてみるとほとんど同じ力なのですが、
 これらの力はどちらも、川の流れが速いほど強く、遅いほど弱くなります。
 まずはこれをしっかりと頭の中に刻み込んでください。

堆積平野の地形のヒント


 山から平野に出る場所ということは、これらの力が急速に弱まる場所です。
 なので、川の流れが強い時ならば運ぶことのできた大きな石が運べなくなってしまい、
 そこに置き去りになります。

扇状地の場所


 図のように大きな石がゴロゴロと地下にあると、
 その上に降った雨や、流れる川は石の隙間から地下に潜り込んでしまいます。

水はけがよい
   
 
 なので、扇状地の特徴として「水はけがよい」事があげられます。
 場合によっては、山から流れてきた川も扇状地を通過する間は、地下を流れてしまいます。
 これを「水無川(みずなしがわ)」と呼びます。

扇状地の土地利用①

 どうもこんばんはライネです。
 今日は暇があったので撮り溜めていた宇宙兄弟を一気に見ました。

 リアルタイムで見ている方はご存じだと思いますが、
 ここ最近の5、6話分は月面での事故の話です。

 
 私のいた国で言えば、国家図書館レベルの蔵書数を誇る先生の家なのですが、
 宇宙兄弟だけはネットカフェで読んでしまっているらしく、
 残念ながら私は原作を読んだことがありません。

 そして1年ちょっとの間、私と暮らして性格をよく知っている先生が、
 この辺の話は一気に見ないと一週間が辛いだろうと教えてくれまして、
 今更ですが全部見てしまいました。

 全て見終えて、先生にありがとうと伝えたいです。
 たしかにこれは一気に見た方が良かったですね。



 さて、宇宙の話から地球の話に戻りまして、昨日の続きの扇状地です。
 扇状地という地形の作られ方などは大体説明できたわけなのですが、
 ではこの扇状地の土地利用はどうなっているのでしょうか?

 日本の国土はほぼ100%が新期造山帯に位置する新しい土地です。
 ということは、侵食平野はほとんど見られませんが、
 扇状地などが含まれる堆積平野はたくさんあります。

 というわけで、堆積平野に関しては土地利用についても見ていきましょう。


 昨日説明しましたが、扇状地は水はけの良い土地です。
 あまりに水はけが良すぎて、川すら地下に潜り込む事があるほどです。
 地下に水が潜り込むことを「伏流」、潜り込んでいる川を「水無川」と言います。

 ちなみに水無川の地図記号は青い破線です。



 これは私の居た世界でも共通することですが、水が地上で手に入りくい場合、
 まず人が定住することが難しくなります。
 
 どうしてもそこに住む必要があるのならば、毎日遠くの水が手に入る場所まで、
 水を汲みに行くという重労働をしなくてはいけません。

 扇状地の場合、あくまでもその上だけで水が手に入りにくくなるので、
 大抵、街が見られるのは、水が潜り込む前かまた出てくる所になります。



 そして日本で多く行われている稲作も水をたくさん必要とするので、
 扇状地の上ではあまり見られません。
 その代わり、ケスタの時にも登場しましたが、
 果物を作る場合は水はけが良い方が適しているので、果樹園などが見られるそうです。
 畑もどちらかと言えば扇状地で見られやすいことになります。
 

 
 とりあえず、今までの説明をまとめると、こんな図が出来上がります。

扇状地の土地利用


 もちろん全ての扇状地が共通して同じ土地利用をしているわけではありませんが、
 平均的な扇状地はこのような感じになっていると考えてよいでしょう。 

扇状地の土地利用②

 こんばんはライネです。
 今日も引き続き扇状地についての説明です。

 とはいえ、基本的な話は昨日でしつくしてしまいましたので、
 今日は補足的な内容になります。


 まずは、扇状地の呼び方なのですが、
 上流部から、「扇頂」「扇央」「扇端」という呼ばれ方をしているそうです。

扇状地の名前



 それぞれの基本的な土地利用に関しては昨日の説明をご覧頂くとして、
 補足していきましょう。


 まずは扇頂ですが、ここではまだ川が地下に潜る(伏流する)前なので、
 比較的簡単に水を手に入れることができます。
 ということで、昨日の説明では扇端で見られると言いましたが、
 ここにも街がつくられることはあります。

 このような場所に作られる街を「谷口集落」と呼んでいるそうです。
 水が手に入るならば水田なども多そうですが、
 考えてみると、水を溜めるには平坦な土地の方が向いているのではないでしょうか?

 ただ、昔の日本ではお米はお金と同じような価値を持っていたそうなので、
 多少の無理をしてでも作っていそうですが。



 続いて扇央です。
 こちらは、土地が平坦ではない上に水が手に入りにくいのでやっぱり、
 果樹園や畑としての利用が多いのでしょう。

 ただし、「黒部川扇状地」のように水が手に入りやすい扇状地というものもあるそうで、
 そういった場所では稲作が行われているようです。


 ちなみに今でこそ、異世界人の目から見ると驚きを通り越して、あきれる程、
 それこそ魔法のような工業技術を持っている日本ですが、
 明治時代から昭和中期頃にかけて、日本の工業の中核を担っていたのは「糸」作りだったそうです。

 専門的な言い方をすれば「養蚕業」といわれるものです。
 ようするに、糸を吐き出す芋虫、正確にはカイコと呼ばれる蛾の幼虫を育てて、
 成虫になるために繭玉を作った段階で煮てカイコそのものは殺してしまい、糸を回収するわけです。


 で、このカイコという芋虫はこの養蚕業のために完全に家畜化された昆虫でして、
 そのエサとなる「桑の葉」を取るため桑畑が必要となります。
 現在の日本では、この養蚕というものが下火になっているのであまり桑畑も見られませんが、
 昔は扇状地の扇央と言えば桑畑が多かったそうなのです。



 最後に扇端です。
 ここではもう水が手に入りやすいので、昨日の説明通り街が作られやすい場所になります。
 ちなみに、一度地下に潜ったて再び外に出てくる水を「湧水」と呼ぶそうです。
プロフィール

ライネ

Author:ライネ
ライネと申します。
先生の家に居候するラザフォード人です。
現在この世界のことを勉強中。
リンクとかもろもろ含めて商業的利用以外ならご自由にどうぞ。面白そうな企画には飛び乗ります。

合言葉は「真面目な事を不真面目に!」
記事の真偽は自己責任でお願いします。

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