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伊能忠敬という人

 こんばんはライネです。
 もし私が今の日本に来ていなかったら、何をしていたのだろうと思うことがあります。
 コロンブスさんの話ではありませんが、歴史を調べていくと度々、
 私にもできるかなという視点で考えてしまいます。

 その中でも江戸時代末期に活躍した偉人、「伊能忠敬」さんは、
 とてもじゃないけれど真似のできないすごい人だと尊敬しております。


 まず、伊能忠敬さんがどんな人かを簡単に紹介しましょう。
 そもそもこの人は千葉県香取市の佐原という所で、お酒や醤油を作っていました。

 「もやしもん」や「バーテンダー」でも書かれていましたが、
 お酒を作るという仕事は、そうそう簡単にできる物ではありません。

 今でも、お酒を売るにはそれなりの資格が必要ですが、
 昔からお酒そのものにかかる税金を払うという形で国に貢献してきたため、政治的な発言力があり、
 毒にも薬にもなるものですので、長い時間をかけて信用を得なければ続けることができません。

 というわけで、お酒や醤油なんかを作る家ということは、その地域の有力者でもあるわけです。
 ちなみに、バーテンダーで「造り酒屋出身の総理大臣が何人いたか」という話題がありましたが、
 答えは5人だそうです。

 
 ところが伊能忠敬さんの場合は元々それなりの名家出身ではあったものの、
 伊能家には婿養子として来たそうです。
 しかもその伊能家も伊能忠敬さんが来た当初は、少し傾きかけていました。
 
 伊能忠敬さんは元々、数学(算術)や医学など教養に長けた人だったそうで、
 婿養子として伊能家に来てから、段々と家を立て直して行ったそうです。
 単純に家の力があったと言うよりは、この人そのものに相当な才能があったことがわかります。


 さて、そんな伊能忠敬さんですが、40歳の頃に隠居しようと考えます。
 仕事を子供に任せて、もっと勉強したいと思ったそうです。
 けれども、この頃の伊能忠敬さんは佐原村のリーダーみたいな存在です。
 というわけで、堂々と隠居したくてもできない状況で、独学で勉強していました。


 ちなみに、伊能忠敬さんが興味を持って勉強したのは「暦学」というものです。
 今でいえばカレンダーづくりなのですが、この当時の場合は天文学の要素が大きかったようです。
 この辺は「天地明察」の話ともつながってきますね。

 天地明察の主人公、渋川春海さんが日本初の暦(貞享暦)を作ったのが1715年。
 で、これが1755年に宝暦暦(色々な理由があって貞享暦より劣っている)になり、
 出来が悪かったのでこれも、1798年に寛政暦になっています。

 伊能忠敬さんが隠居しようとしたのが1790年なので、
 独学で宝暦暦をどうにかしようと思ったのかもしれません。


 そして、江戸幕府にも暦をもっと良いものにしようという動きがあることを知り、
 正式に隠居して江戸でしっかり暦学を勉強することにしました。
 この時の伊能忠敬さんは、なんと50歳です。
 諸説ありますが、江戸時代の平均寿命が(成人する前にで死んでしまった人を除いて考えると)
 60歳程度だったそうなので、かなりの高齢です。

 現在の日本で考えても、50歳を過ぎてから最新の科学を勉強しなおそうとするのは、
 相当なエネルギーが必要だと思います。


 江戸で暮らすようになった伊能忠敬さんは高橋至時(よしとき)さんという、
 自分よりも19歳も年下の天文学者の弟子になります。
 後にこの高橋至時さんによって、寛政暦が誕生するわけで、
 当時最先端の知識をもつ師匠についたことになります。

 高橋至時さんからすれば、父親の年齢にも近い伊能忠敬さんでしたが、
 熱心に勉強する姿勢に感動し、特別に目を掛けてくれたそうです。


 さて、伊能忠敬さんと高橋至時さんの興味は「経度1度」の長さにありました。
 紀元前200年頃に活躍したエラトステネスさんをはじめ、色々な人が計算してきましたが、
 当時の日本では、この長さがどれくらいなのかがイマイチはっきりわかっていませんでした。

 これを測定するにはエラトステネスさんと同じように、2地点で太陽の高さ(角度)を測れば、
 いいのですが、一筋縄ではいきません。



 現在の知識があれば地球は約4万キロメートルだとわかりますので、少し考えてみましょう。
 1km離れた2地点で計測したら、それぞれの地点で観測できる角度の差は、

   360度 × 1/40000 =0.009

 というわけで0.009度しか差がないことになります。
 この差をできるだけ誤差が生じないように計測して、1kmで0.01度だとすると、
 

   360 ÷ 0.01 = 36000

 地球一周が36000kmになってしまうわけです。
 0.001度の誤差で、4000kmも変わってしまっては大変ですね。

 ということで、できるだけ遠い方がいいのですが、
 遠ければ遠くなる分、今度は2地点の距離を計測するのが難しくなります。
 さて、どうしましょうか…?

 次回に続きます。
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