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地図に残る人類史上最大の嘘

 こんばんはライネです。

 今日は昨日もちょこっとだけ登場した「コロンブス」さんのお話です。
 本名はクリストファー・コロンブスと言います。

 実はこの人について紹介するのはこのブログでは2回目になります。
 和風総本家の「日本という名の惑星」について書いた記事の中で、
 「セントクリストファー・ネイビス」の由来となった人物として登場しています。
  ※11月30日の記事「日本という名の惑星について」参照


 この人の偉業はユーラシア大陸の人間による「南北アメリカ大陸の発見」です。
 前も言いましたが、コロンブスが南北アメリカ大陸に到着するよりも前から、
 アフリカで誕生した人間はゆっくりと生活する場所を広げ、
 ほとんど地球の全域に住むようになっていました。

 発見というと、だれも住んでいない無人島を思い浮かべてしまうのですが、
 そういう訳ではありませんのでご注意ください。
 歴史で語られるよりもずっと前の時代に完全に交流がなくなってしまったので、
 忘れ去られてしまっていただけです。
 

 ずっと前に買って戸棚に入れたまま、忘れてしまったお菓子を発見したようなものです。
 なんかちょっと違いますね。
 語り継がれない歴史は無かったことになってしまいがちですが、確実に存在していた。
 こっちのほうが少しは的を得ていますかね?


 まあ、一般に「発見」と言われていますので、それはそれでいいとしましょう。
 さてコロンブスさんですが、この人は元々はイタリア人です。
 実家はどうやらちょっと貧乏な商人だったようですが、本人は船乗りになります。

 で、大人になったコロンブスさんは、ポルトガルで暮らすようになります。
 船乗りとしてさらなる力を磨きつつ、地理にも興味を持つようになりました。

 
 そこで、あることを思いつきます。
 「地球って丸いんだよな…」
 「ってことは、ヨーロッパから西にいけば、アジアに行けるんだよな…」
 「というか、そっちの方が実は近いんじゃね?」


 この理論を思いつくにあたって、コロンブスさんには様々なヒントがありました。
 その中でも一番影響を与えたのは、知り合いのトスカネッリさんが作った地図です。

コロンブスが信じた地図
 ※見やすさのために少し欄外にヨーロッパを書き加えました。


 この人はマルコ・ポーロさんの東方見聞録などを見て、地球の大きさを考え直し、
 このようにヨーロッパの西にアジアがあるというような地図を作ったわけです。
 確かにこれを見たら行けそうに思えますね。

 一時期は忘れられた「プトレマイオス」さんですが、この頃には再び知られるようになっていて、
 トスカネッリさんは古代のプトレマイオスさんの考えた地球の大きさは間違っていて、
 実際はそんなに大きくないと思ったわけです。
 当時からしてみれば1000年も昔の古代人の知恵なのですから、
 盲信的に受け入れるほうがおかしいかもしれません。
 
 おそらくこの背景には、世界がユーラシア大陸とアフリカ大陸だけだという世界観が強くて、
 この他の大陸を想像することもできなかったからだと思います。



 こうしてコロンブスさんは、時のポルトガル王に西回りでアジアに行くための援助を頼みます。
 もしも、成功すれば黄金がわんさか取れると言われるジパングまで簡単に行けるようになる
 という国としては、よだれが出るような旨みがあったわけですが、
 コロンブスさんが成功報酬を欲張り過ぎたために、そんなバクチは打てないと却下されます。

 それでもあきらめなかったコロンブスさんはお隣のスペインに移住し、
 今度はスペインの王様に援助を頼みます。
 それでも却下されたので、今度はフランスに頼もうと思ったのですが、
 スペインの女王様が物凄く興味を持っていたことや、スペインの財政状況が良くなったことなどで、
 フランスに行く直前のコロンブスさんを引き留めます。



 こうしてコロンブスさんはスペイン王室の支援を受けて航海に出るものの、
 想定している距離を間違えているため、なかなか陸地が見つかりません。
 けれども、もう戻ろうと思ったころになんとか陸地を発見します。

 正確に言うならばこの時に見つけたのはアジアでもなければ、アメリカ大陸でもなく、
 現在のサンサルバドル島という、カリブ海の島だったわけですが、
 その島の住民と出会って、コロンブスさんは気付いてしまいます。


 「こいつら、全然警戒心がない…」

 Wikipediaの記事によれば、
 ・武器というものを知らない。
  こちらが剣を見せれば、不用心にさわって怪我をする。
 
 ・自分の持ち物という感覚がない。
  これを欲しいといえば、必ずどうぞと差し出す。
 
 ・宗教というものがないのでキリスト教を簡単に信じるだろう。

 なんでしょうね。
 旅ならではのテンションと言って許されるわけではありませんが、
 略奪の限りを尽くしてスペインへと帰っていきます。


 航海の成功に湧くスペインで、英雄となったコロンブスさん。
 二度目の航海は難なくスポンサーを集めることができました。
 今度は「植民地」を作るという目的で、1500人もの大勢での航海です。

 現地に住んでいた人との対立がおこるものの、スペインの軍事力には到底太刀打ちできず、
 ここから先はほとんど一方的な虐殺と略奪が続きます。

 ちなみにコロンブスさんは死ぬまでこの発見した島をアジアだと信じていました。
 なので、現地の人にはインド人という意味で「インディアン」と名付けます。

 3度目の航海では大きな川を見つけ、さすがのコロンブスさん自身も
 これはアジアの島国ではなく、巨大な未知の大陸であると気付くのですが、
 それでも死ぬまでアジアだと言い張り続けました。



 ちなみに、この見つかった新大陸の呼び方は特に決まっていなかったようです。
 普通はこういう場合見つけた人の名前、もしくは見つけた人が名前を付けるので、
 「コロンブス大陸」と呼ぶこともあったかもしれませんが、

 コロンブスよりも俺の方が早く見つけたと主張する「アメリゴ・ヴェスプッチ」さん
 という人が出てきまして、どっちの名前をつければいいんだと問題になりました。

 そんな中でも地図屋さんは新しく見つかった大陸を描くときに名前を書かなければいけません。
 悩んだ末に、とある有名な地図屋さんがじゃあとりあえず一番最初に見つけたという、
 アメリゴさんの説を採用して、新大陸の名前に「アメリカ」と書いてしまいます。

 有名な地図屋がアメリカを採用したんだから、もうみんなアメリカでいいや。
 ということで、現在のように「アメリカ」というのが当たり前になってしまいました。
 もはやコロンブスさんはお亡くなりになっていますが、残念!!


 
 ちなみに、アメリゴさんの新大陸発見は後に嘘だったということがわかります。
 それでもすでにアメリカという名前が一般化されてしまったので、直しようがありません。
 おそらくこれが人類史に残る史上最大の嘘だと思います。
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合言葉は「真面目な事を不真面目に!」
記事の真偽は自己責任でお願いします。

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