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枕草子・すさまじきもの


 どうもこんばんはライネです。

 明日は雪のようです。
 私は引きこもりますが、外出される方はご注意ください。



 ここのところ遠回りして日本の歴史のほうを追いかけてきましたが、
 やっと集落の話に戻れそうです。

 ここまでのあらすじ。

 奈良時代に日本全国の土地と人を国が管理するようになったものが、
 平安時代が始まって100年くらいたった頃にはだんだんと怪しくなり、
 国から派遣された「国司(こくし)」という人たちが地方を管理するようになりました。



 さて、国司という仕事ですが、どうやら儲かる仕事だったようです。
 ある程度決められた税金を国に納めさえすれば、残りはポケットマネーにできたので、
 国や藤原氏のような権力者に賄賂を渡すことで国司にしてもらうなど、
 弱い貴族たちはあの手この手で生き残りをかけていたようです。

 
 昨日、登場した清少納言さんの「枕草子」の中では、この時の様子が書かれています。

 

任命式のときに国司になれなかった人の家は、ちょっと引くわ。

「今年は必ず何らかの役職に就ける」と聞いたので関係者一同集まって宴会をしていたけれど、朝まで待っても任命されたという連絡が来ない。
あれ、おかしいなと耳を澄ませていると、どうやら任命式に参加していた偉いさん方は帰っていったようだ。

そうこうしているうちに連絡役として会議を見に行かせていた下っ端が真っ青な顔して帰ってきた。
さすがに関係者はなんも言えないけれど、その辺の人は空気も読まず「ご主人さまは何の役職に就いたの?」と聞いている。
すると「うちのご主人様は、“元”国司になりましたよ(今年は無職ですよ)」とか答えるしかない。
 
宴会に参加してた人たちは一人二人と帰ってしまうし、古くから主人に仕えてた人は来年の国司は何人なれるんだっけかと数えたり、ふらふらになっていたりと、見るに堪えない感じになってる。

 枕草子「すさまじきもの」より(意訳)



 
 ちなみに、国司などの役職をもらうことを「成功(じょうごう)」と言って、
 再び国司になれることを「重任(ちょうにん)」というようです。
  
 また、こうなってしまうと国司は地方をまとめる役職というよりは、
 税金回収員なので「受領(ずりょう)」と呼ばれ、
 中には本人は京都で生活して、代わりの人を現地に派遣して税金だけポケットに入れる
 「遙任(ようにん)」を行う人も出てきたようです。
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