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日本の農業は自給的?

 どうもこんばんはライネです。

 昨日は農業の重要性について、ちょっと我を忘れて説明してしまいましたが、
 今日からはそんな農業について詳しく見て行こうと思います。

 多くの日本人が農作物を作らない仕事をしているように、
 現在では、「ご飯をつくる人」と「その他の仕事をして稼いだお金でご飯を買う人」
 の2種類に分かれているようです。

 もちろん、日本の農家さんでも、自分で食べるものを全て自分で作っているかと言えば、
 決してそういう訳ではないと思いますが、初期の頃の農業というものは、
 自分で食べるものは自分で作る、つまり自給的な農業だったわけです。


 現在では、世界中で様々な農業が行われているわけですが、
 これについては、気候の時にケッペンさんが分類したように、
 農業地域区分というものを「ホイットルセー」さんが行っています。

 ホイットルセーさんは、アメリカの地理学者さんで、
 フルネームは「ダウエント・ステイントロップ・ホイットルセー」と言います。


 彼の分類では、農業は大きく2つに分類されるようです。
 それが、昔ながらの自給目的で行われる「自給的農業」と、
 農作物を販売することを目的で行われる「商業的農業」です。

 ただし、この分類が絶対的に自給的・商業的で分かれているかと言われると、
 少なくとも現在では自給的農業に分類される農業であっても、
 日本のように、作った農作物を売って生計を立てている場合もありますし、
 商業的農業に分類される農業であっても、もちろん作ったものを自分で食べることはあります。


 なので、この辺はそういう風に分類されているけれど、
 全ての地域で絶対的にそういう目的で作られているわけではないと言うことを、
 頭の片隅に置いておくといいと思います。

 この辺に関しては、ご飯がないと生きていけないのと同じくらい、
 現代社会ではお金が無いと生きていけないという側面があるわけです。

 電気代・水道代から、TVを見たり、洋服を買ったりと、
 外界と隔絶した原始的な生活をしていない限り、あくまでも「的」なのです。


 なお、商業的農業の中には、海外との貿易を視野に大規模に行われているものもありまして、
 そういう農業は「企業的農業」とも呼ばれています。

自給的農業のいろいろ

 どうもこんばんはライネです。

 さてホイットルセーさんが分類した農業について見て行きましょう。
 というわけで、今日は自給的農業です。

 自給的農業に分類されるものは、これも諸説あるのですが、
 「遊牧」、「焼畑農業」、「集約的稲作農業」、「集約的畑作農業」の4つ
 を押さえておけば大丈夫だと思います。

 実はこの他にも細かく言うと、オアシス農業、原始的定着農業など、
 他の農業に分類したり、独立したものとして扱ったりするものがあるのですが、
 ひとまず上の4つを基本にしておきましょう。


 それぞれの農業を細かく見て行くといろいろ説明しなくてはならないので、
 ひとまず今日は、大雑把にこの辺の農業を捉えたいと思います。


 「遊牧」
  …家畜のエサとなる草を求めて、家畜とともに移動する農業。

 「焼畑農業」
  …主に熱帯雨林などで行われる農業で、森林を焼いて農地をつくり、
   農地が荒れてきたら他の場所へ移動する農業。

 「集約的稲作農業」
  …主に自給目的で行われる稲作農業で、日本で行われている稲作はこれ。

 「集約的畑作農業」
  …主に自給目的で行われる畑作農業。


 ちなみに「集約的」という言葉なのですがこれはまた後で詳しく説明しますが、
 とりあえず簡単に今説明すると、「皆で力を合わせて丁寧に」と置き換えてもらえば、
 大体間違っていないと思います。

遊牧・放牧・牧畜・畜産の難しい関係

 どうもこんばんはライネです。
 今日は遊牧について調べてみました。

 そもそも遊牧について説明する前に、「牧畜(ぼくちく)」という言葉を説明しなくてはいけません。
 牧畜とは、家畜を飼育して乳や肉を得ること全般を示す言葉なのだそうです。

 遊牧は広い意味では牧畜に含まれるのですが、
 遊牧の場合、「家畜とともに移動する」ライフスタイルそのものを指すようです。



 さて、ここで難しい疑問が湧きました。
 牧畜とはどこまでを示す言葉なのかという謎です。
 乳や肉を取ると限定した場合、毛皮を取る目的で飼育することは牧畜と言わないのでしょうか?
 
 どうやら、似た言葉として「畜産(ちくさん)」という言葉があり、
 毛皮を取る場合はこちらで呼ばれるようですね。

 
 そしてこの畜産と牧畜の違いなのですが、どうやら牧畜の中には
 「放牧(ほうぼく)」という概念がふくまれているようです。

 放牧というのは、「本来群れをつくるような家畜を放し飼いにする」ことで、
 畜産という言葉にはこの放牧が含まれていない、つまりもっと自由な概念のようです。


 まとめると 
  畜産:家畜を飼育すること全般。…仕事そのもの
  牧畜:放牧(群れを成す動物の放し飼い)をすること。…生き方そものの
  遊牧:移動する牧畜

 こんな感じでしょうか?


 このへんは研究者によって定義が異なっているらしいので、詳しいことは何とも言えません。
 ただ、例えば、競走馬の飼育や、販売用ペットの飼育、毛皮を取る目的での家畜の飼育など、
 畜産の中には、他の生き物との関係の中に商業的な性格が強く見えるような気がします。


 いじわるななかなか奥の深い話ですね。

牧畜地域と農耕地域の違い

 どうもこんばんはライネです。

 一言に遊牧と言っても、飼育する家畜の種類や生活スタイルによって
 いろいろな種類に分けることができるそうです。

 この種類分けの前に、牧畜地域と農耕地域の決定的な違いを押さえておいた方が良いでしょう。
 農耕と言うのは、簡単に言えば畑をたがやして食べ物を作ることを言います。

 そして、説明するまでもないと思いますが、ここで言う食べ物は全てが植物です。
 植物を育てるということは、土壌や気温、降水量など、気候の影響がとてつもなく強いわけです。


 恐らく、この世界の進んだ科学技術をもってすれば、気候の影響を無視して農耕を行う事も
 不可能ではないと思いますが、それでも「出来る」というだけで積極的に行われてはいないと思います。

 これは農家の実情に立ってみれば簡単な事なのですが、
 自分で食べるためだとしても、売るためだとしても、赤字をだすわけにはいかないのです。

 たまたま不運が続いて赤字になることはあるかもしれませんが、恒常的に赤字が続くというのは、
 農業が生存のために行われている以上に、生活のために行われている事から言って、
 ありえないという訳です。

 わかりやすく例えるなら、コンビニで買ってきた500円のおべんとうを、
 450円で販売するという仕事はよっぽど特別な理由が無い限り成立しないという感じですかね。



 現状で、気候に関係なく農耕をしようと思ったら、例えば巨大なドーム型の施設を作って、
 そこにエアコンや照明を当てて、人工的に水をまいて管理するのでしょうが、
 そうやって農作物を作った場合、儲けを出そうとしたら食べ物の値段がとんでもなく高くなるでしょう。


 少し弁護させていただきますと、金儲けをするためだけに農業をやっているわけではありません。
 それでもお金が無いと生きていけないのに変わりはない訳です。

 お腹を空かせた子供にアンパンをタダで配るヒーローがいても、
 現実的にはタダで配り続けてしまうと、そのうち工場が動かせなくなって、
 アンパンを配ることもできなくなるというわけです。

 他の仕事で十分なお金を稼いでいるなら、ボランティアということになるのですが、
 仕事としてやっていく以上、正当な対価を求めることは実に正しい原理なのです。


 例えば食べ物を作る場所が無くなって、生き残るために赤字覚悟でもやらなくてはいけないならば、
 もっと安くなったり、高くてもしょうがなく買う人がいると思いますが、
 少なくとも隣に通常価格の農作物がある現状では、儲からないからやらないわけです。



 話が長くなりましたが、そんなわけで、農耕には気候的な制限がとても影響しています。
 それに対し、牧畜は農耕より少しだけ条件が緩やかなのです。

 たしかに寒すぎて家畜が凍死してしまうような地域では不可能ですし、
 水や食料がまったく手に入らない地域でも飼育することはできませんが、
 家畜は動くことができるという特性から、食料や水が手に入る場所が点在していれば、
 十分に飼育することは可能なわけです。

 ということで、一般的に牧畜は農耕が行うことのできないような過酷な環境下では
 メインの農業として行われる傾向があるということをご理解いただけましたでしょうか?

遊牧を行うのはどんなところ?

 どうもこんばんはライネです。
 昨日は大幅に脱線しましたが、ようするに酪農がおこなわれている地域というものは
 ほかの農業が行えないくらい過酷な環境であることが多いということです。

 その過酷な環境とは、大きく寒いところと乾燥したところの2つにわけることができます。
 また、寒いところというと、高緯度だから気温が低いところと、
 高地だから気温が低いところにわけることができます。


 極圏というと、もちろん南極圏と北極圏があるわけなのですが、
 南極圏の場合は陸地といっても、誰も住んでいない南極大陸があるだけなので、
 南極圏では遊牧はおろか農業そのものが行われていないようです。

 とはいえ研究などで基地を作って数か月程度住む人がいるので、食糧が必要になるはずなのですが、
 さすがにその人たちが基地内で人工的に農耕できる気候環境をつくり、
 完全に自給自足しているわけではないでしょう。
 ということで、基本的に高緯度型の遊牧と言われれば、北極圏ということになります。


 乾燥地型の遊牧にはいろいろな地域があるのですが、
 世界中の乾燥地で行われているわけではなく、遊牧に分類されるもののほとんどは、
 ユーラシア大陸とアフリカ大陸に集中しています。
 これに関してはとても長い話になってしまうので、また今度説明しましょう。


 最後に高地型の遊牧ですが、農耕が行えないほどの高地で、
 さらに家畜の飼育を行っているような場所は、アルプス山脈周辺と、アンデス山脈周辺になります。

 ただ、アンデス山脈周辺に関していえば、正しい意味での遊牧を行っているわけではないようです。
 遊牧を家畜とともに住む場所を動かしながら生活していくものを指すのですが、
 調べてみると、アンデス山脈では家畜の飼育はおこなっているものの、
 一か所に住み着いているケースが多いようなのです。

 
 これは私の感覚ですが、おそらくアンデス山脈で行われている牧畜を含む場合の遊牧は、
 原始的で自給的な家畜との共同生活そのものを遊牧と呼ぶのかもしれません。
プロフィール

ライネ

Author:ライネ
ライネと申します。
先生の家に居候するラザフォード人です。
現在この世界のことを勉強中。
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合言葉は「真面目な事を不真面目に!」
記事の真偽は自己責任でお願いします。

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