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ケッペンの気候区分

 どうもこんばんはライネです。

 一か月以上かかりましたが、気温、風、雨などの気候要素のしくみについて、
 大体説明することができました。

 説明の足りない所もたくさんある気がしますが、
 足りない部分はまた気づいたら補足していくということで、
 ひとまずこれにて気候要素についてはひと段落ということにしましょう。


 でもこれで気候について終わりという訳ではありません。
 むしろ今までの説明は気候のひとつひとつの要素を見てきただけに過ぎず、
 これらを複合することで地球上の気候が解ってくるわけです。

 さて、気候という物はこれまで説明してきた気候要素の集合体です。
 たとえば、気温だけで見ても東京と埼玉では若干の違いがあるわけです。 
 おそらく似ている物はあっても全く同じ気候の地域は世界にふたつとないでしょう。

 このように細かく分ければきりのない気候ですが、ドイツの気候・気象・植物学者である
 「ウラジミール・ペーター・ケッペン」さんは地球上の気候を有限に分けてくれました。

 具体的にいくつに分けたのかというと、これが参考資料によって様々でして、
 一般的な地理の本を見ると、12個くらいに分けていることが多いのですが、
 大きく分ければ2つですし、細かく分ければ30個以上にも分けることができます。

 ケッペンさんの決めた気候区分はさらに他の気候学者の人々によって、
 修正がくわえられていったわけですが、これまた分け方は無限に存在するので、
 ひとまず、今後はこのケッペンさんの気候区分についてみていこうと思います。
 とりあえず今日の所は、このケッペンさんの気候区分の特徴についてご説明しましょう。


 ケッペンさんによる気候区分の最大の特徴は、
 何と言っても「どんな植物が生えているのか(植生)」ということに着目したところにあります。

 まず、大枠となる2つの気候は「樹木の有無」です。
 「木が生えている気候(樹木気候)」と「木が生えていない気候(無樹木気候)」に分けました。


 植物は、そこそこの気温があって、そこそこの雨が降るならば、
 あとは光と二酸化炭素があれば育つわけです。

 後者の2つは世界中のどこでも地表ならば手に入るわけで、
 前者の「気温と雨」というまさに気候要素によって色々な植物が育ちます。

 無限に近い組み合わせのある気候要素を、見てわかりやすい植物の有無で判断したという意味で、
 ケッペンさんはとても良いところに注目したと思います。


 中でも、樹木が育つには結構な気温と雨が必要になってきます。
 この2つの要素は人間が快適な生活をするためにも重要なポイントです。

 逆に言えば、樹木が育たない環境というのは、気温が極端に低い場所や、
 雨がほとんど降らない場所ということになります。
 
 ケッペンさんの気候区分は植物に着目しつつも、
 気候が人間生活に与える影響にもかなり近い区分ができているという訳です。


 では明日は「樹木気候」と「無樹木気候」の細かい所を見ていきましょう。
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熱帯雨林気候の特徴

 どうもこんばんはライネです。
 全ての気候区が出そろいましたので、
 今日からは少し詳しくその気候区の様子を見ていきたいと思います。

 ひとまず今日は熱帯雨林気候から。


 この気候区が見られる地域は赤道直下です。
 で、赤道直下というのは、実は地球上に3か所あるそうです。

 実際の所は赤道、つまり緯度0度というのは地球を一周しているので、
 3か所というのもおかしな話ですが、気候は陸地の上に限定した話なので、
 次の図のような感じになるわけです。

赤道直下

 図の赤線が赤道ですが、
 確かに陸地だけで言えば3つに分かれていますね。
 右側から順に、南アメリカ、アフリカ、東南アジアと呼ばれる地域になります。

 もう少し詳しい地域名でいうと、南アメリカのアマゾン川周辺地域、
 アフリカ中央部のコンゴ川周辺地域と、
 東南アジアのシンガポール周辺及びカリマンタン島が熱帯雨林地域です。
 ケッペンの気候区分で熱帯雨林気候に属する地域を赤く塗るとこんな感じになります。

熱帯雨林気候
 
 というわけで、熱帯雨林気候の特徴をみていきましょう。
 まずは1年を通じて高温でたくさん雨が降ると言うことです。


 そのため、様々な植物が育ち「熱帯雨林」という植生が見られます。
 これは既に説明してありますが、
 簡単に言えば色々な高さの常緑広葉樹が生い茂り、「密林」と呼ばれます。

 この熱帯雨林なのですが、日本では広く「ジャングル」と呼ばれているようです。
 この呼び名は、東南アジアやアフリカの熱帯雨林を示すらしく、
 アマゾン川周辺の熱帯雨林の場合は「セルバ」と呼ぶ方が正しいのだとか。



 また、雨が多くて、土壌の栄養分が流されてしまうため、
 一般的にこの地域の土は栄養分が少ないそうです。
 ついでに、土の中に含まれている鉄分が錆びついているため、赤い色をしているのだとか。
 このような土壌を「ラトソル」もしくは「ラテライト」と呼んでいます。



 なお、夏の日本でも見られますが、熱帯雨林気候地域ではほぼ毎日のように夕方になると、
 短時間に猛烈な勢いの雨が降ります。
 日本では「ゲリラ雷雨」とか「ゲリラ豪雨」とか呼びますが、
 熱帯のものは「スコール」と呼ぶそうです。

 ちなみに実際の所はどうやら「スコール」というのは風の名前というのが正しいらしく、
 「熱帯に吹く(強いにわか雨をもたらす)突風」という解釈のほうが良いのかもしれません。

サバナ気候はどうして乾燥するのか

 どうもこんばんはライネです。
 今日はサバナ気候についてみていこうと思います。

 まずはサバナ気候の地域ですが、熱帯雨林気候が見られる赤道直下よりは高緯度側で、
 だいたい回帰線よりも低緯度側というのが一般的な説明です。
 具体的にはこんな感じになります。

サバナ気候

 ちなみに赤い線が赤道で、緑の線が回帰線です。
 昨日の熱帯雨林の図を見比べてみると、たしかに近くにあることがわかりますね。


 
熱帯雨林気候
 こっちが熱帯雨林。


 そんなサバナ気候と熱帯雨林気候の区分的な違いは降水量だけです。
 熱帯雨林が1年を通じてたくさん降るのに対して、
 サバナ気候は、明確な乾季があります。

 では、この差はどうしておこるのでしょうか?
 簡単に言うならば、地球上の気圧配置が原因なのだそうです。


 風の説明で登場した4つの気候帯を覚えているでしょうか?
 詳しくは5月20日の「地球の気圧はハンバーガー」をご覧ください。

気圧帯の分布

 今回重要になるのは、このうちの「赤道低圧帯」と「亜熱帯高圧帯」です。

 ざっくりとした説明になりますが、赤道低圧帯というのは高温多雨の地域で、
 亜熱帯高圧帯というのは高温乾燥の地域だと把握しておいてください。
 また、赤道低圧帯というのは地球上で最も暖かい地域を中心に見られ、
 亜熱帯高圧帯はその周辺にみられるわけです。


 さて、上の図では赤道を中心に上下対称になっていますが、
 地球上で最も暖かい地域というものは、季節によって若干変化するので、
 気圧配置も若干変化します。

 こんな図をご覧ください。
 
気圧帯と気候

 この図の右側は北半球が冬(南半球が夏)の時期の気圧配置、
 左側は南半球が冬(北半球が夏)の時期の気圧配置を示しています。
 暖かい地域に低気圧が発達するのだから、夏側の半球のほうに動くわけですね。

 こうやって見ると、夏と冬の気圧配置の中で、一年中赤道低圧帯がある部分と、
 冬になると亜熱帯高圧帯の影響を受ける部分が出てくることが解ります。

 高圧帯の下では乾燥するわけなので、
 これが熱帯雨林気候とサバナ気候の根本的な違いを生むというわけです。

リャノとカンポとグランチャコ

 どうもこんばんはライネです。
 とりあえず今日はサバナ気候の特徴をさらっと押さえて、いきましょう。


 まずはサバナ気候の植生ですが、ここはもうすでに説明済みです。
 長めの草からなる草原やまばらに生える樹木が見られる地域を「サバナ」と呼んでいました。

 このサバナの語源はアフリカ北部のスーダンに住む人が草原を指して呼んだものだそうで、
 日本では「サバンナ」と呼んだ方が伝わりやすいらしいです。


 熱帯雨林気候に比べると、もう少し広い範囲で見られる気候なのですが、
 その分例外もいくつかあって、例えば乾燥する時期があるものの、
 夏場にモンスーンの影響などで十分すぎるほどの雨が降るアジアなどでは、
 草原ではなくしっかりとした森が見られるのだとか。


 また、どうやら南アメリカでは植生に独自の名前を付ける傾向があるらしく、
 熱帯雨林の時と同じように、南アメリカでは草原に独自の名前が付けられているそうです。
 詳しいところは次の図をご覧ください。

南アメリカの草原

 オレンジ色の部分がサバナと呼ばれる植生です。
 パンパは温帯の草原なので、厳密には少し違います。


 続いて土壌ですが、こちらは熱帯雨林と同じ「ラトソル」という赤くて栄養分が少ない土壌です。

 この様に、サバナ気候は乾季があるというところで、熱帯雨林気候と違った特徴があるのですが、
 実は厳密に区分しようとすると、なかなか骨の折れる基準が出てきます。
 これについては、また明日詳しく説明しましょう。

熱帯の気候区の見分け方

 どうもこんばんはライネです。
 今日はさくっと熱帯雨林気候とサバナ気候のちゃんとした見分け方を説明します。

 熱帯の気候区が熱帯雨林気候とサバナ気候の2種類だけならば、
 この区別はそれほど難しいものではありません。
 「最も雨の少ない月の降水量が60mm以上あれば熱帯雨林で、60mm未満ならサバナ」です。


 けれども実際のところ、これまでの説明には登場しなかった気候区が存在します。
 なので、熱帯雨林気候の見分け方はそのままで問題ないのですが、
 サバナ気候の見分け方には追加でもうひとつ書いておかなければいけないことがあります。


 「最も雨の少ない月の降水量が60mm未満」であり、なおかつ
 「最も雨の少ない月の降水量が、100から1年の平均降水量の4%を引いた数値未満」であること。
 

 これが正しい説明なのですが、これだとちょっとわかりにくいですね。
 降水量がマイナスの数字になることはありません。

 4%(0.04倍)をして100になるのが2500なので、
 1年に2500mm以上の雨が降る場合は、どんなに降水量が少なくてもサバナ気候ではない。
 ということになります。

 
 考え方を変えれば、最大値となる2500から最も雨の少ない月の降水量の25倍を引いた数が、
 年降水量よりも少なければ、サバナ気候であると言うこともできます。
 どっちにしても難しいですね。


 ちなみにこの公式において、熱帯雨林気候でもない、
 つまり最も雨の少ない月の降水量が、60mm未満なのにもかかわらず、
 サバナ気候にも該当しない場合、その気候を「熱帯モンスーン気候」と呼んでいます。

 これは別名「弱い乾季のある熱帯雨林気候」とも呼ばれまして、
 簡単にいえば、確かに乾季はあるもののそれを補ってあまりあるくらい
 他の月に沢山雨が降る気候ということです。

 私がこれまでに説明した12気候区の場合、この気候区は別名の通り、
 熱帯雨林気候の一部としてカウントされることが多いようです。


 この関係を図にしますと、こんな感じになります。

熱帯早見表

 なお、これは通常の入門書程度で書かれることはないのですが、
 サバナ気候の中でも、「最も雨が降る冬の月の降水量」が、
 「30mm未満の最も雨が降らない夏の月の降水量」の3倍以上ある場合、
 その気候は「熱帯夏季少雨気候」という世界でもかなり珍しい気候になるそうです。


 というわけで、ちょっと例外的な熱帯の気候区の見分け方でした。
プロフィール

ライネ

Author:ライネ
ライネと申します。
先生の家に居候するラザフォード人です。
現在この世界のことを勉強中。
リンクとかもろもろ含めて商業的利用以外ならご自由にどうぞ。面白そうな企画には飛び乗ります。

合言葉は「真面目な事を不真面目に!」
記事の真偽は自己責任でお願いします。

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